印刷用語集『 ま行 』

【 ま 】

  1. マージナルゾーン

    印刷した文字などの縁に出る隈取り(インキの濃い輪郭)のことです。版の凸部分につけたインキを紙に転写させる際、インキが圧力によって押し出されはみ出し、文字や画像の周りに濃い輪郭ができる事象のことをさします。

  2. マスキング

    カラー原稿印刷を忠実に再現するため、写真製版工程で各種の修整を行う作業の一つです。現在はカラースキャナが一括して電子的に処理します。

  3. マットインキ

    印刷の仕上がりにおいて光沢を抑えたインキのことです。高級感や落ち着いた雰囲気を演出することが出来ます。なお、マット化剤を入れて印刷表面を粗にするため耐摩擦性が弱いです。

【 み 】

  1. 水なし平版

    平版印刷の際、通常とは異なり水性インキを使用せず油性インキのみで印刷を行う技術のことです。

【 む 】

  1. 無版印刷

    コンピュータ上のデータを版を使わず「インクジェット記録方式、電子写真記録方式、レーザ記録方式」などにより直接印刷する方法のことをさします。少量印刷の場合短納期が可能で、版が無いため価格が押さえられるといったメリットがあります。

  2. ムラトリ

    凸版印刷において印刷機精度や版面の高低差などの問題から生ずる、インキ着きの不均一を修正するために行う修正作業をムラトリといいます。

【 も 】

  1. モアレ

    規則正しい繰り返し模様を複数重ね合わせた際、それらのズレにより視覚的に発生してしまう縞状のパターンのことをいいます。

  2. 木目印刷

    継ぎ目のない木目模様を、使用する用紙へ印刷することをさします。壁紙やふすま紙などに使用されます。

  3. 文字コード、Unicode

    文字コードとはコンピュータ内部で文字を二進法として表すバイト表現のことです。たとえば「A」は1000001、「B」は1000010にするというルールのことです。Unicodeは、符号化文字集合や文字符号化方式などを定めた、ようするに文字コードの業界規格です。