新型コロナウィルス感染拡大により、社会のあり方が一変しました。
リモートワークが推進され、社会のオンライン化が進んでいます。
加えて、紙媒体を廃止し、情報をデジタル化してしまうペーパーレス化が奨励されています。
そのため、名刺のあり方にも変化があらわれ、「オンライン名刺」が少しずつ注目されるようになりました。
今回はオンライン名刺の説明をするとともに、現在主流の紙名刺の魅力にもあらためて迫っていきます。
オンライン名刺ってなに?
オンライン名刺とはその名のとおりインターネットを介し、オンラインで名刺を交換するサービスのことを言います。
このオンライン名刺の交換には、QRコードやURLを用いるのが一般的です。
オンライン名刺にはどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。
■メリット1:対面せずに名刺交換ができる
オンライン名刺は、直接相手と対面せずとも名刺交換が可能です。
互いに離れていても名刺を交換できるため、感染症対策の効果が期待できるでしょう。
■メリット2:交換日時が自動で記録される
オンライン名刺を利用した場合、名刺交換の日時が自動的に記憶されるため、紙名刺と比較して日付管理が容易になります。
また、ちょっとしたメモ機能を搭載しているサービスもあるので、商談時の取り交わし内容を記録するのにも役立つでしょう。
■デメリット1:利用者とサービス業者が少ない
オンライン名刺は、まだ生まれたばかりのサービスです。
コロナ禍にあって徐々に注目され始めていますが、まだまだ認知度が低いというのが現実。
そのため利用者もサービス業者も少なく、せっかく名刺をオンライン化しても受け取り側の環境によっては名刺を渡せないという事態も発生してしまいます。
■デメリット2:登録作業が大変になることも
名刺交換は常に二人だけの状況で行うとは限りません。
複数人が集まって名刺交換をしたあとでは、登録作業に時間がかかってしまうケースもあります。
また、氏名などの個人情報が重なっている人がいた場合、メールなどの誤送信を防ぐためチェックしておく手間も発生してしまいます。
■デメリット3:コストが発生する
オンライン名刺はデータをやり取りして名刺交換をしますから、紙名刺のように名刺そのものを作るための費用はいりません。
しかし、サービスを導入したり、継続していくための月額費用がかかってしまいます。
オプションを利用すれば、さらにお金がかかってしまうでしょう。
場合によっては、紙名刺を上回るコストが発生してしまうのがオンライン名刺のデメリットです。
紙名刺にもたくさんの魅力が
新型コロナウィルス感染拡大の影響でオンライン名刺の注目度が少しずつ上がっていますが、紙名刺にはオンライン名刺に負けないだけの魅力があります。
紙名刺の魅力について深掘りして解説していきましょう。
■紙名刺の魅力1:色々な紙質が選べる
言うまでもありませんが、オンライン名刺ではスマホなどの画面の中に名刺を作るため、紙質にこだわることができません。
その点、紙名刺であれば、紙をコート紙にして光沢をつけたり、和紙風のものにして優しい風合いを演出することができます。
女性であれば、真珠を思わせるきらびやかな光沢のペルーラ紙を使って、より上品な名刺にしてもよいでしょう。
紙質を変えて名刺が持つ印象を変えられるのは、紙名刺ならではの魅力です。
■紙名刺の魅力2:相手の記憶に残りやすい
紙名刺では、紙質で個性を出せるだけではなくデザイン面でもインパクト抜群の名刺を作ることが出来ます。
例えば、金や銀を名刺に施す箔押し加工やゴムを乗せた触感が味わえるバーコ加工などは、相手の記憶に強く印象付けられるでしょう。
さらに、扇形や花形などに加工した名刺を渡せば、より一層のインパクトを与えることもできます。
加えて、レイアウトやフォントにもこだわりを見せることで、一段と名刺の持ち味が際立つはずです。
また、紙厚を変更し重厚感や高級感を醸しだせば他の人との差が生み出せますから、相手の脳裏に残るきっかけとなるでしょう。
このように、紙名刺はオンライン名刺と比較にならないほどデザインに幅がありますから、相手に記憶に残りやすいという魅力もあるのです。
■紙名刺の魅力3:コミュニケーションきっかけが得やすい
紙名刺ではオンライン名刺と異なり物理的に名刺を渡しますから、相手との距離が自然と近くなり、コミュニケーション作りのきっかけを得やすくなります。
衛生面のリスクを危惧する人も一定数いるかも知れませんが、紙名刺には抗菌加工が施されたタイプのものもありますので心配いりません。
抗菌仕様の名刺には、菌やウィルスの繁殖を妨げる成分を使用しておりますから、リスクを抑えることができるのです。
リスクにきちんと配慮した環境下でのコミュニケーションですので、相手との距離を気にせず円滑な人間関係を築けるはずです。
このようにコミュニケーションのきっかけを得やすいことも、紙名刺ならでは魅力と言えるでしょう。
まとめ
コロナ禍で徐々に注目され始めているオンライン名刺。
オンライン名刺は相手と距離を取った状態で名刺交換ができるといったメリットがある反面、まだまだ利用者が少なく名刺交換に支障が出ることも少なくありません。
また、導入・継続コストが紙名刺よりかかる場合もあります。
オンライン名刺は生まれたばかりのサービスですから、まだまだ不便なところが目立つのです。
一方、紙名刺には紙質で雰囲気を変えたり、凝ったデザインの名刺を作ることによって、オンライン名刺よりも相手に強く印象付けられるという魅力があります。
特に名刺印刷会社に依頼し、プロの手によって作られた名刺は並はずれた出来あいとなります。
そんな名刺であれば、必ずやあなたと相手方との巡りあわせを素敵に飾ってくれるはず。
相手との距離感が気になる場合であっても、抗菌仕様の名刺もありますので心配いりません。
デジタル化が進んで行く社会ですが紙名刺は全く古いものではなく、むしろオンライン名刺には無い魅力をたくさん持っています。
あなたもぜひ、魅力あふれる紙名刺を作ってみてはいかがでしょうか。
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