名刺交換は日本で真っ先に覚えさせられるビジネスマナーの一つではないでしょうか。
名刺を差し出す順番から、受け渡す際の高さ、手の配置、受け取った後の扱いまで細かいマナーが存在します。
名刺は自分と所属する会社を伝える「顔」ともいえるビジネスツールなので、その扱いも非常に丁寧。
基本的に何かを書き込んだりすることはあまりありません。
しかしながら、アメリカのドラマなどを見ていると、受け取った名刺にメモを書き込んだり、そもそも受け渡しのタイミングが別れ際だったりと、日本とは明らかに違った使われ方をしています。
名刺は各文化によってその位置付けが異なるツールなのです。
欧米の名刺文化
欧米では名刺はあくまで「連絡先カード」です。
そのため、メモを取ったり、すぐにスーツやズボンのポケットにしまうのも失礼にはなりません。
商談の結果、今後連絡を取る必要性を感じなければ名刺交換しないこともしばしばです。
渡すタイミングも決まっておらず、名刺交換をするよりも、握手やスモールトークで良い印象を残すことが重要になっています。
また、一口に欧米といっても、国ごとに名刺を使うシーンが異なります。
例えばアメリカではビジネスでよく使われる連絡先カードという認識ですし、イギリスではビジネスの場で使うことはあまりなく、名前のみ記載したカードをパーティーなどの社交の場で使用することが多いそうです。フランスで名刺を持っているのは管理職以上の人、そして、ドイツやロシアでは国内では一般的に使われないため、名刺文化のある外国人を相手にする際に使用するビジネスツールです。
アジア圏の名刺文化
アジア圏の名刺文化はほとんど日本と同じです。
しかしながら、名刺をしまうタイミングまで気にすのは日本だけのようで、名刺をもらってすぐにしまっても問題はありません。
名刺のデザインには特徴があり、中国では赤や龍をモチーフとした名刺が、東南アジアでは仏教のシンボルである蓮の花や象などの縁起の良いものをあしらった名刺が好まれます。
また、
中国では名刺交換の際に名刺をじっくりと見て、相手の名前を覚えることが重要となります。
このタイミングに名前が覚えられず、後からテーブルに並べた名刺を何度も確認してしまうと、相手の名前も覚えられない人間という悪印象を与えてしまいます。
名刺交換をしたらすぐに名前を覚えるという習慣は、ぜひとも真似したいですね。
名刺サイズの違い
名刺の一般的なサイズは国ごとに異なります。
もし海外での仕事をする際は、その国で最もよく使われているサイズの名刺を用意した方が良いかもしれません。
国ごとの一般的な名刺サイズは以下の通りです。
微妙な差はありますが、
どの名刺サイズも手に収まる大きさであることがわかります。
・日本 91×55mm
・アメリカ 88.9×50.8mm
・イギリス、フランス、ドイツ、スペイン、イタリア 85×55mm
・オーストラリア 90×55mm
・中国 90×54mm
・韓国 90×50mm
・ベトナム 91×55mm
欧米の名刺サイズが小さいのは、Yシャツの胸ポケットに折らずに、ちょうど入る大きさから名刺のサイズが決められたためです。
日本の名刺のサイズが91×55㎜である理由は、日本では昔から計量法に「尺」や「寸」という尺貫法を用いてきたためです。
1寸は約30.3mmなので3寸は約91mm。長辺を91mmにした際の短辺の黄金比は55mmであるため、名刺の標準サイズは91mm×55mmになったというわけです。
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