ビジネスや日常生活において一日に何度も目にするカレンダー。
販促ツールとしても優秀で年末のご挨拶の際にお渡ししたり、逆にいただいたりすることもあります。
今回はそんなカレンダーの知っているようで知らない豆知識をご紹介します。
暦とカレンダーの語源
暦は「日読み(かよみ)」が転じた言葉です。
「日読み(かよみ)」の「日(か)」は、二日(ふつか)、三日(みっか)、四日(よっか)、五日(いつか)……の「日(か)」で、日を表します。
そして「読み」は数えること。
日を数える日読みが暦に変化したと言われています。
カレンダーは外来語で元々は英語であることは皆様ご存じの通りです。
英語の「calendar」の語源は、帳簿をラテン語の「Kalendarium」です。
そしてさらに「Kalendarium」の由来となった言葉がローマ歴で「毎月最初の日=朔日(ついたち)」を意味する「Kalendae」です。
古代ローマでは利益の計算や利息の支払いが毎月朔日に定められていました。
毎月の帳簿は朔日に改めるため、そこから「カレンダー」が生まれたと言われています。
土曜日が青い理由
カレンダーでは土曜日は一般的に青色で印刷されています。
これはなぜでしょうか。
土曜日が青色になったのは1973年(昭和48年)の第一次石油ショックの時期からです。
当時の日本では原油の価格が高騰し、売り場からトイレットペーパーがなくなるなど大混乱を極めました。
そして、日本全体で節約のムードが高まり、土曜日を休業日とする企業が増えました。
週休2日制になればその分、電気や備品を消費することがなくなるからです。
そんな世情を反映し、カレンダーも週休2日制に対応するものが作られることになりました。
そこで問題になるのが土曜日を何色で印刷するか、です。
それまでのカレンダーは休日を赤色、平日を黒色で印刷していました。
では土曜日は?
この色選定で関わってくるのが印刷技術の都合です。
フルカラーと呼ばれる印刷物はCMYK(C:シアン、M:マゼンタ、Y:イエロー、K:ブラック)の4色の混ぜ合わせで表現されます。
簡単に表現すると青色、赤色、黄色、黒色の4色のインクだけで、印刷されるすべての色を表現しているのです。
当然ながら混ぜ合わせて表現した色よりも、単色で表現したものの方がきれいに印刷できます。
そして、カレンダーではすでに赤色と黒色のインクは使われています。
残った色は青色と黄色ですが、黄色は地の色の白と対比するとあまり目立ちません。
こうして土曜日は消去法で青色となったのです。
カレンダーのバリエーションと曜日
カレンダーのバリエーションは14パターンです。
1月1日が月曜日から日曜日までのパターンで7通り。
そしてうるう年かどうかで2月の日数が2パターンあるので7×2で14パターンと言うわけです。
印刷会社がこんなことを言うのもどうかと思いますが、
年が入っていないカレンダーを14パターン用意すれば一生使えるわけですね。
また、2月以外の偶数月の月と日にちがぞろ目になる日は必ず同じ曜日になります。
つまり、毎年4月4日、6月6日、8月8日、10月10日、12月12日は同じ曜日です。
これはそれぞれの間の日数が30日+31日+2日で63日になるため。
63は7で割り切れる数字なので同じ曜日になるのは当然ですね。
以上、カレンダーの豆知識でした。
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