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お役立ち情報

  • カレンダー(その1)「暦」

    販促ツールとしても優秀なカレンダー。
    BUSINESS名刺印刷所でも「卓上カレンダー」を扱っており、特に年末にかけてご注文が殺到する商品です。
    この記事ではビジネスや日常生活において何度も目にするカレンダーについてご紹介いたします。

    カレンダー

    月と星と暦

    カレンダーは暦に則って作られます。その暦ができたのはいつなのでしょうか。
    古代では巡ってくる季節を知る手がかりとして月の満ち欠けや星を観測していました。

    メソポタミア文明を築いたシュメール人は、月の満ち欠けが一定の周期で行われることを発見し、世界で最も古くから「太陰暦」を使用していました。
    月は新月→上弦→満月→下弦→晦へと変化していくのがほとんど7日であるため、1週間を7日とし、新月から次の新月までを1ヶ月と決めたのです。

    カレンダー
    しかしながら、月の満ち欠けを基準とすると1年が約354日となってしまいます。
    地球が太陽の周りを一周する周期と比べると約11日少なく、3年もすると季節と暦とに約1ヵ月のズレが生じて不便です。
    そこで、紀元前2000年頃にはバビロニアで「太陽太陰暦」という暦法が用いられるようになりました。
    これは、太陽の運行を参考にしつつ「閏月(うるうづき)」という「月」を足して、ある一年を13ヵ月にすることでズレを修正する画期的な方法でした。

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    また、古代エジプトでは紀元前4000年頃には毎年初夏の雨季の時期にナイル川が氾濫して大洪水をもたらすことと、その前に必ず東の空にシリウスという星が輝き始めることを関連付けて考えていました。
    シリウスが見えだす夏至の日を始まりとして、そこからまた次の雨季にシリウスが見えだす前日までを1年と定めたのです。
    この周期は1年を365日とするもので、うるう年がないため長年使い続けるとズレが生じるものの、かなり正確なものでした。
    古来から人は、空からもたらされる情報によって暦を作ってきたのです。

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    日本の暦

    太古の日本には月と日を定める暦がなく、自然現象に則った自然暦が使われていたとされています。
    稲作が始まった縄文時代後期には作物を育て・収穫する習慣ができたため、周囲の自然環境の変化を観察し、季節の移ろいを経験的に把握して自分たちだけの暦を作っていたのです。

    日本で古代エジプトのシリウス暦や、古代バビロニアの太陰太陰暦のような暦が最初に公的使われるようになったのは6世紀の推古天皇の時代だと考えられています。
    国家を形成していく上でより正確で汎用性の高い暦が求められたためです。
    602年に観勒という百済の僧によって中国生まれの「元嘉暦(げんかれき)」がもたらされ、聖徳太子によって2年後の604年に公的に採用されます。

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    「元嘉暦」は太陽太陰暦で、この暦法は長く日本の暦を支えることになります。
    862年から800年間以上使われた中国の「宣明暦」も、1685年に初めて日本人の手によって作られた和暦「貞亨暦」も、その後に作られ用いられたいくつかの暦も、どれも太陽太陰暦が基となっています。

    しかしながら、現在の日本ではこの太陽太陰暦は縁遠いものとなっています。
    それもそのはず、現在、日本で使われている暦法は太陽暦だからです。
    太陽太陰暦から太陽暦への改暦が行われたのは明治時代のこと。
    「欧米諸国に追いつき追い越せ」をスローガンに文明開化と西洋化が一気に進み、「西洋のものなら何でもよい」とまで言われたこの時代。
    明治6年からは西洋に合わせる形で太陽暦が基になったユリウス暦が、その後明治31年にグレゴリオ暦が採用されました。
    現在に至ってグレゴリオ暦(新暦)は使われ続けています。

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    六曜

    暦が太陽太陰暦から太陽暦に代わった一方で、カレンダーに載り続けているのが六曜です。
    六曜とは歴注(暦に記載される日時・方位などの吉凶、その日の運勢などの事項のこと)の一つで、現在では特に冠婚葬祭でその日に「やると好ましいこと」「やってはいけないこと」を考えるための指標となっています。
    その起源は中国とされていますが、いつの時代から暦注としての地位を確立したのかは分かっていません。

    まずは一つ一つの六曜が何を表しているか簡単に見てみましょう。

    ・先勝(せんしょう)
    万事急ぐをよしとし、午前を吉、午後を凶とする日。

    ・友引(ともびき)
    なにごとをしても勝ち負けがないといわれる日。
    この日に葬式を出すと、他人の死をさそうといって嫌われます。

    ・先負(せんぶ)
    万事に平静を吉とし、午前は凶、午後は吉とする日。

    ・仏滅(ぶつめつ)
    万事に凶とする大悪日。
    六曜の中で最も凶の日とされていて、婚礼などの祝儀を忌む習慣があります。

    ・大安(たいあん)
    万事によいとされる日。
    六曜の中で最も吉の日とされていて、特に婚礼は大安の日に行われることが多いです。

    ・赤口(しゃっこう)
    大凶の日。
    正午だけは吉とされます。

    基本的に「先勝」「友引」「先負」「仏滅」「大安」「赤口」の順番でカレンダーに並びますが、ある日突然順番が途切れたり、同じ六曜が連続することも時々あります。
    これは、旧暦の1日にあてはまる六曜が決まっているため。六曜は旧暦由来のルールが定められているのです。
    そのため、前日にどんな六曜が来ていても、旧暦1日になると強制的にリセットされ、途切れたり連続したりということが起こりうるのです。
    グレゴリオ暦(新暦)を用いていても、旧暦の習慣が残っているのは興味深いですね。

    カレンダー
    なお、BUSINESS名刺印刷所の卓上カレンダーにも六曜の記載があるものと、記載がないものをそれぞれ販売しています。
    BUSINESS名刺印刷所の卓上カレンダーは「机の上に置いて場所をとらない」「日付が見やすい」「書き込みスペースが広い」とご好評いただいている商品なので、自信を持ってお勧めいたします。
    是非、宣伝や販促のツールなどとしてご検討くださいませ!

    カテゴリー: 印刷,豆知識,

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